望みのある恋愛しかしない主義だっ た。

自分を好きでいてくれる人――それが自分の理想の人。

別にどうしても一緒にいてくれる人が必要なわけじゃない。

友達だっていたら楽しいけどいなくても困らない。



自分は自分。

ただそれだけ。



別に何かに依存することもされることもない。

『存在価値』を求めることもない。

『生きる意味』なんて馬鹿馬鹿しい。

そんなものあってもなくても今、自分がこうしていることには変わりない。

時間は平等に与えられ、そして過ぎていく。



人生なんて『毎日』の繰り返し。

別に問題を起こさずに『普通』に生きていればいい。

皆、何かおこしたいと思って生きている。

でも、何もしない。何もできない。

『普通』を演じて生きていくのだ。



『毎日』なんてつまらない。

同じことばかり。

これといって楽しいこともない。

やることをこなせば大人は何も言わない。

褒められようとも思わない。

叱られたいとも思わない。

大人になりたいとも思わない。

でも、大人になっていく。

だから仕方ない。



『友達』がいないわけじゃないし、『彼女』だって今はいないけどいた。

だけど、どの人がどうってわけでもないし、いなくても困るわけじゃない。

誰もいなかったら、多少は退屈だろうけどね。

『好き』と思える人もいなければ『嫌い』な人もいない。



毎日が平凡。



君と出会うまでは――。